中国の晋の時代(265年〜316年) 郭璞(カクハク)の著した「葬書」の中に
『気は風に乗じて散じ、水に界(あた)れば、すなわち止まる。古人は、これを聚(あつ)めて
散ぜじめず、これを行いて止めるあり、故にこれを風水と謂う』とあります。
つまり、大地の生気(人だけでなく、動物や植物も含めた生きる力、生命力)は風によって
散じ、水によって聚められるので、風を忌み、水を喜ぶということで、古くから、蔵風聚水に
気を配ってきたということです。
「生気は大地(地中)にあって万物を育む」と言われるように、『気』は生き物すべての生命
の源になるものです。そして、『気』は散じて《風》になり、昇ると《雲》になり、降ると《雨》
になると言われ、『気』は大地の中をめぐって、万物にさまざまな影響を与えています。
                              古典『黄帝内経・素問霊柩』より
ですから『気』が悪いと、人体にも影響しますし、災いが降りかかったりもします。
そして、良い土地に住めば、そこに住む人の気力・活力が充実し、逆に、悪い土地に住めば
どんどんエネルギーが失われていくことになるのです。
このように古代中国に発した「風水」の考え方は、非科学的なものではなく、現代の科学的
な見地からも少しづつ理論立てられてきています。この「風水」の考え方を言い替えると、
「地理や地形と、そこに流れる風や水、そして、地球磁場などのエネルギーの相互作用に
よって生み出される環境についての学問」だと言えます。
風水にこだわる理由
上の成語は中国のものですが、人生における成功も失敗も、天命によって1番目に左右
され、2番目には、めぐってくる運をつかむかどうかで、3番目には、風水によって決まり、
陰徳を積むことは4番目に効果があり、勉強することは5番目に有用であるということです。
つまり、陰徳を積んだり、勉強することより、順序として、風水を整えて良い運を呼び込んで
から、陰徳を積み、勉強をすることで、運もつかみやすく、努力や行動の結果も より得られ
やすくなる、という考え方です。
風水とは単なる占いやおまじないとは違います。
家づくり(建築)と風水とは関連した作用があり、風水を考えずに行うと余程運のいい人は別
として、結果的に凶作用となり、不測の事態に陥ったり、不運なことに遭うことになってしまう
可能性があがってしまいます。
これは、九星気学や奇門遁甲などの方位盤を見ると、吉方位は少なく、凶方位が多いこと
からもわかると思います。
まず、建物の持つ気と人の持つ気を組み合わせていき、そして、年回りといわれる時の持つ
気を合わせて、総合的に判断します。
例えば、どんな建物にも良い気(吉象)の部分と悪い気(凶象)の部分がありますから、良い
気の部分にはリビング、寝室などを配置し、悪い気の部分には、トイレや浴室、物置を配置
することを基本とします。
リフォーム等では、どこの場所(台所、風呂、・・・)をいつ工事するか、新築や新規出店など
では、どこに、いつ建てるか、ということが大切で、少なくとも、2〜3年前(ケースによっては
それ以上)から計画していくことが必要となってきます。
また、化殺といって、凶象を吉象に転じたり凶象を抑えたりする方法があり、うまく計画でき
ない(必ず、何ヶ所かありますが)ときや、現状の建物などの凶象を抑えたりすることにも効果
があるでしょう。